腹違いの兄弟の相続はどうすれば?
滋賀の相続専門家、おうみアット法務事務所がポイントをお教えします!
「腹違いの兄弟に相続権はあるのだろうか?」
「異母兄弟の場合はどんなポイントを押さえて相続すればいいの?」
このように考えている方はいらっしゃいませんか?
自分には関係ないと思っていても「実は」という可能性もあります。
そこで今回は、腹違いの兄弟との相続についてご紹介します。
□腹違いの兄弟にも相続権がある!
実は、今現在の家族でなくても相続権はあります。
腹違いや種違いの子どもを非嫡出子と呼びます。
これに対して、同じ両親から生まれた子どもを嫡出子と呼びます。
そして、この嫡出子と非嫡出子は別の扱いを受けていました。
しかし、民法改正によって差がなくなりました。
そのため、嫡出子と非嫡出子は同等の相続を受ける権利を持ったということになります。
ここで注意しておきたい点があります。
それは非嫡出子のもう片方の親の相続権についてです。
これらの前の夫、妻には相続権がありません。
□腹違いの兄弟が相続人にいるときのポイント
ここでは、相続するにあたって腹違いの兄弟が相続人にいるときの相続のポイントをご紹介します。
*連絡先の把握
一度も会ったことのない兄弟、姉妹であったとしても、先程ご紹介したようにちゃんと相続権があるので、同じ立場であることには変わりません。
遺産分割協議では彼らを含めた全相続人が話し合って、全員の同意を得る必要があります。
そのため、ちゃんと参加してもらうためにも連絡先を把握しておきましょう。
また、異母兄弟の存在を知らずに遺産分割協議を行なってしまい、あとになって事実が発覚した場合は再度遺産分割協議をやり直すことになるので気をつけてください。
親戚に確認をする、戸籍を調べるなどすると良いでしょう。
*話し合いでは感情的にならない
突然現れた知らない人に対して、穏やかに相続の話を進められる方は多くありません。
お互いに不平不満、抵抗を感じることは多いです。
そのため、感情的になってしまうとほとんどの確率で争いになり、時間を浪費するので冷静に話し合うように心がけましょう。
*遺言書を準備する
このポイントは相続される側の方に向けたものですが、遺言書の準備が大切です。
複数の相続人がいる場合、誰にどれだけ相続するのかをはっきりさせておくとトラブルを回避できるからです。
先程ご紹介したように話し合いでは感情的になりやすいため、用意する側の方はちゃんと明確にさせておきましょう。
□まとめ
ここまで腹違いの兄弟との相続についてご紹介してきました。
連絡先をちゃんと把握して話し合いに参加してもらい、冷静に話を進めましょう。
また、滋賀で相続についてお悩みの方はぜひお問い合わせください。