滋賀の専門家が解説!相続における遺産分割調停の全体の流れとかかる費用
「遺産分割調停ってどれくらいのお金が必要なのかな?」
「遺産分割調停の流れを知りたい!」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
遺産相続において、遺産分割協議で話がまとまらなかった際に行われるのが遺産分割調停です。
調停を有利に進めるためにも、全体の流れやかかる金額ぐらいは知っておきたいですよね。
そこで今回は、遺産分割調停の全体の流れとかかる金額を滋賀の専門家が解説します。
□相続の流れ
遺産相続の際、まずは相続人の間で遺産分割協議を行います。
しかし、そこで話がまとまらなかった場合、家庭裁判所で遺産分割調停を行います。
□遺産分割調停の流れ
*遺産分割調停の申し立て
遺産分割調停申立書と関連資料を作成し、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てます。
申立書は、裁判所が書式を用意しているので、それに従って記入します。
*調停期日に出頭
調停申立書が受理され、相手方に送られると、裁判所から期日を指定されます。
期日に裁判所に出頭し、調停委員に主張を伝えます。
調停期日は、1、2カ月に1回あります。
調停が成立するまでの平均的な期間は1年ほどなので、6回ほど家庭裁判所に出向く必要があります。
*調停の成否
何度かの期日を経て調停の成否が決まります。
調停がまとまると、調停調書が作成されます。
調停調書は、強制執行できるだけの効力を持ちますので、調書の内容は絶対です。
*調停不成立の場合
調停が成立しなかった場合、遺産分割審判に移行します。
遺産分割審判では、家事審判官が資料や証拠を調べ、当事者に事情聴取します。
その後、裁判所が遺産分割方法を決定します。
□遺産分割調停にかかる費用
*最低限必要な費用
収入印紙・連絡用郵便切手・必要書類の発行にかかる費用が必要です。
これらの費用は、全て合わせても数千円です。
*司法書士に依頼する場合の費用
話し合いは自分たちで行うものの、手続きや書類の準備を専門家に依頼したい場合は、司法書士が良いでしょう。
司法書士に依頼した場合、十万円から三十万円ほどの費用がかかります。
*弁護士に依頼する場合の費用
話し合いも専門家に依頼したい場合は、弁護士に依頼します。
弁護士への依頼にかかる費用の内訳は、相談料・着手金・報酬金・日当・実費などです。
相談料は、30分ごとに一万円ほどです。
また、着手金や報酬金の相場は、遺産総額によって決まりますが、それぞれ数十万円、数百万円です。
□まとめ
今回は、遺産分割調停の全体の流れとそれにかかる金額を解説しました。
全体の流れを知っておくと、いざ調停で遺産分割方法を決めるとなった際に、調停をスムーズに進められます。
また、遺産分割調停は、専門家にサポートしてもらう程度によって金額が変わってきます。
そのため、専門家にサポートしてもらう場合、費用の相場を知っておくことも大切です。
遺産分割調停のことを知りたいという方は、今回の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。