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相続ブログ

滋賀の相続専門司法書士が解説!遺産相続の失敗例と対策

2019年12月15日

「遺産相続で失敗したくないなあ。」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
遺産相続は非常に高額のお金が関わってきます。
絶対に失敗したくないですよね。
そこで今回は、遺産相続の失敗例とその対策を、滋賀の相続専門司法書士が解説します。

 

□相続の失敗例その1:生前贈与で節税に失敗

*失敗例

Aさんは、自宅不動産の相続税を払いたくないので、預金を家族にあげようとしました。
Aさんは、「贈与契約書を作成しておけば、年間110万円までなら贈与税がかからない」ことを、インターネットで知りました。
そこで、Aさんは、毎年契約書を作成し、110万円を家族の口座に振り込むという節税対策を行いました。
しかし、贈与契約書を作成していても、特定の人に複数年贈与している場合は、一括贈与とみなされ、贈与税がかかってしまいます。
そのため、Aさんは、相続税よりも税率が高い贈与税を支払うことになってしまいました。

*対策

この失敗は、契約書を作成すれば贈与税がかからないという情報だけを見て安易にその方法に飛びついたことが原因です。
贈与をする際は、贈与税を支払うことを前提にするのが良いでしょう。

 

□相続の失敗例その2:税理士選びで失敗

*失敗例

父を亡くしたBさん。
長年お世話になっている税理士に相続税の申告をお願いしました。
Bさんは、税理士に言われたままに書類を作成し、その結果8000万円もの相続税を支払うことになりました。
Bさんは、どこか間違っているのではと思い、もう一人の税理士に相談しました。
すると、相続財産が1億円も過大評価されていたのです。
すでに申告期限の10カ月が過ぎていましたが、期限から1年以内だったので、税務署に更正を請求しました。
しかし、相続税を期限後に納付したため、延滞税を負担し、税理士手数料を二人分も支払うことになりました。
実は、最初に申告をお願いした税理士は、相続税の申告をめったにしないということが、後で判明しました。

*対策

相続税の申告は、相続のことを得意とする税理士に相談するのが大切です。

 

□相続の失敗例その3:不動産の売却ができず失敗

*失敗例

父を亡くしたCさん。
Cさんの父は、不動産をたくさん所有していましたが、お金をほとんど持っていませんでした。
そのため、Cさんは、相続税を納付するためのお金を調達できず、不動産を売却しようとしました。
しかし、時間がなくて買主が見つからず、結局自分のお金で相続税を納付することになってしまいました。

*対策

不動産は、買主をなかなか見つけられない場合があります。
もし相続税を納付するための資金を調達するために不動産を売却するのであれば、早めに買主を探す必要があります。

 

□まとめ

今回は、遺産相続の失敗例とその対策を解説しました。
遺産相続で失敗しないためには、単に相続税を減らすことだけを考えてはいけません。
専門家の言うことやインターネットで調べた情報を鵜呑みにせず、相続した後のことを想像し、相続の仕方を自分で判断することが大切です。
相続で失敗したくないという方は、今回の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。